EQ2.0 「心の知能指数」を高める66のテクニック〖読書感想/書評〗
トップエリートの90パーセントはEQが高く、人生の目的を達成するには、IQよりEQの方が2倍も重要である。
EQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本ではあまりメジャーではありませんが、海外では一般的に知られています。
EQ = Emotional Intelligence Quotient
「心の知能指数」と呼ばれており、似ている言葉には誰もが知っているIQ(Intelligence Quotient / 知能指数)があります。
この「心の知能指数」は一体何なのだろうか?
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実はEQはIQよりも2倍重要と言われています。本書ではEQをトレーニングすることでどんなことが起きるのか、どのようにEQをトレーニングするのかなどについて紹介している。
1.著者情報
著者No.1 Travis Bradberry
・タレント・スマート®の共同創業者であり著作家
・臨床心理学と組織心理学の博士号を持つEQの世界的権威
・インテル、コカ・コーラ、マイクロソフトなど世界の様々な有名企業などで講演活動も行っている
著者No.2 Jean Greaves
・タレント・スマート®の共同創業者であり最高経営責任者、著作家
・組織心理学の修士号、博士号を取得
・企業管理職の始動コーチ
・産業、政府、教育機関、非営利団体にわたり、リーダーシップ育成や人材管理における必須要素としてEQの提案を行っている
2.EQ2.0 「心の知能指数」を高める66のテクニックはどんな本?
著者らはEQの発見によって、
IQレベルが最も高い人たちが一般的なIQの人たちと比較したときに成功している確率が20%だったのに対し、平均的なIQの人たちがIQレベルの高い人たちより成功している確率が70%であった
という事実に気づき、長期にわたる研究と実験を通して、心の知能指数が決定的な要因であると突き止めました。
成功している人=IQが高いというイメージだったが本書によってそのイメージが一気に崩された。
3.メモ
EQとは何か?
EQとは自分自身と他者の心の働きに気づき、それを理解する力である。
P.030
IQは聞いたことはあっても、EQは聞いたことがない人が大多数だろう。EQについて著者らは上記の引用のように述べている。
「EQはIQとは違い、後天的に身につけられるスキル」であり、また仕事の成功にものすごく影響すると著者らは言っている。
さまざまなスキルの土台になっており、僕たちの日々の発言や行動のほぼすべてに影響を与えるのが、このEQである。
EQの4つのスキル
まずEQは大まかに「個人的なスキル」と「社会的なスキル」に分けられる。
そして、個人的なスキルの中に「自己認識・自己管理」スキルがあり、社会的なスキルの中に「社会的認識・人間関係管理」スキルがある。
・自己認識スキル
・自己管理スキル
・社会的認識スキル
・人間関係管理スキル
EQのスキルを伸ばすためには、それぞれのスキルを知り、それらを実践してどうなるのかを知ることからスタートする。
EQを高める
トレーニングを続けるにつれ、徐々に変化が起き、最初は重たかったウェイトがだんだん軽く感じられるようになる。脳は頭蓋骨の中にあるので上腕二頭筋のように盛り上がるわけではない。そのかわり、神経をつなげて思考の通る速度を上げる
P.075
著者らは本書に書かれたスキルを取り入れてEQを伸ばすにつれて、ご苦笑ニューロンが結合していくことで、思考から行動への通り道が太く強くなり、行動がコントロールしやすくなると述べている。
・「エモーショナル・インテリジェンス・アプレーザル®」テストを受ける
・伸ばしたいEQスキルを選ぶ
・選んだEQスキルを伸ばすためのテクニックを3つ選ぶ
・EQメンターを選ぶ
・テクニックを取り入れるにあたり、以下のことに気を付ける
➡完成ではなく成長を目指す
➡辛抱強く続ける
➡進歩を計測する
このEQテストは本書に購入者専用のURLとパスコードがついているので、ぜひ新品を購入してチェックしてください!
中古でも購入できるが、すでにテストが回答済みになっている場合がほとんどなので、自分のEQを測りたいという方は新品未開封の購入をオススメします!
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➡ EQ2.0 「心の知能指数」を高める66のテクニック [ トラヴィス・ブラッドベリー ]
4.感想・まとめ
EQ(心の知能指数)という言葉を初めて聞きましたが、これはもしかすると実は重要なファクターなのではないかと感じました。
ちなみに僕のEQテストの結果はこんな感じでした。
・総合EQスコア:46点
・個人的スキル:48点
⇒自己認識スキル:51点
⇒自己管理スキル:45点
・社会的スキル:43点
⇒社会的認識スキル:41点
⇒人間関係管理スキル:45点
これがどのくらいなのかというと、全体的にとても低いです。高い人は80点台なので、これはトレーニングをしないといけないですね(笑)