こころ・らいぶらりー

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相手にどんどん話してもらう!聞き上手な人が行っている秘伝のワザとは?!

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「人と話すのが苦手…」

「何か話さなきゃと思っても何を話したらいいか分からない…」

と悩んだことはないだろうか?

コミュニケーションが上手な人=話すのが上手いという風な空気が巷では流れていますが、話すのが上手い・話が面白いなど、話すことだけがコミュニケーションなのでしょうか?

たしかに話すことは相手との意思疎通のためには必要かもしれませんが、話すのが得意な人もいれば、苦手な人もいますよね。

 

この記事では、聞き上手になるために「あいづち(基本)」にフォーカスを当てて見ていきたいと思います!

 

 

1.あいづちとは

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まず最初にあいづちとは一体何なんでしょうか?私たちが普段意識しないであろうあいづちについて見ていきたいと思います。

あいづちとは・・・

会話などにおいて、相手の話などに調子を合わせて言うちょっとした言葉のこと

weblio辞典

相手の会話のテンポに合わせて打つ「合いの手」みたいなもので、相手のテンポに合わせるだけの言葉として意味を持たないあいづち、言葉として意味を持つあいづちまでさまざまあります。

なので、会話の状況や場面に合わせて使い分ける必要がありますが、あいづちができると聞き上手という印象を相手に持たせることができます

 

2.あいづちに大切な‟さしすせそ”

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あいづちには「さしすせそ」と言われている重要なポイントがあります。この「さしすせそ」は心理学的にも立証されており、この「さしすせそ」を意識してあいづちを打つことで、一歩、聞き上手へと近づくことができます。

あいづちのさしすせそ

さ:さすが

し:実力ですね / 知らなかった

す:すごい

せ:絶対

そ:そうですね / そうなんだ 

さ:さすが

「さすが!」は相手の承認欲求を満たすあいづちです。

私たち人には自分自身を認めてほしいという欲求があり、「さすが」は相手の承認欲求を一番満たすあいづちだという研究結果もあるほどです。

 

「さすが」は事実に関心を表す言葉であり、事実を認めたうえで否定する意味も持っています。なので目上の人に使うと失礼にあたることがあります。なので、目上の人に対しては「ありがとうございます」など、感謝の言葉で自尊心を満たしましょう

 

し:実力ですね・知らなかった

「し」のあいづちには知らなかった、実力ですねなどがあります。特に「実力ですね」は成功者との関係を築けるあいづちだと言われています。

「成功したのはあなたの力があったから」というメッセージをダイレクトに伝えるため、良い印象を持たれるのかもしれません。

 

す:すごい

「すごい」相手の自己重要感を満たすあいづちです。

相手に自己重要感を持ってもらうことで、人から頼られる経験をすることで、意欲が増したり、自信を持ってもらえるようなったり、前向きになってもらえます。

 

自己重要感とは、自分がこの場や人、それから自分ににとって必要な存在であるというこころの働きです。

 

せ:絶対

「絶対」というあいづちは相手の是認欲求を満たすあいづちです。

是認は「よい、そうだと認めること」です。この是認欲求を「絶対」で「そうだよね」というメッセージをあいづちを通して送り、相手を否定せずに認めることができます。

 

そ:そうですね・そうなんだ

「そうですね」は相手との人間関係の基盤を築くためのあいづちです。

相手を否定せず、共感し、受け止めようとしている姿勢を示していると言われています

 

「そうですね」も使い方には注意が必要です。このあいづちはNGだという考えもあるのが事実です。なぜなら使い方によっては相手の気持ちを削いでしまう可能性があったり、相手に不信感を抱かせてしまう可能性もあります。

 

この基本の「さしすせそ」を押さえておいて、ビジネスシーンでも、人間関係でも、恋愛でも活かしていきましょう!

 

3.感情の5S

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相手との会話を苦手とする人が一番恐れているのは「空白・間」ではないでしょうか?

空白があることによって、「何か話さなきゃ…」「つまらないと思われたくない…」という気持ちになり、結果として頭をフル回転させてオーバーヒート・・・となってしまっているのではないかなと思います。

司会者で話し方のセミナー講師を務めている村松加王里さんは「5S」の感情を込めることの大切さを説いています。

感情の5S

Surprise:驚き

Spoof:茶化し

Sorry:残念

Suspect:疑念

Sympathy:共感

感情の5Sは、この5つから成ります。ただなんとなく、「そうなんですか~」というよりも、「えーーー!そうなんですか!!」や「本当にそんなことがあるんですか」のように気持ちを乗せてあいづちを打つことで、相手に話してもらうことを促進し、結果として話が深堀りできるようになります。

こんなふうに繰り返してあいづちを入れて会話をすることで、相手の自己肯定感を満たすだけではなく、話も弾んでいきます。

 

4.まとめ

このようにあいづちを使いこなせるようになることで、人間関係を築けたり、相手の欲求を満たすことができます。

コミュニケーションのタイプは話し上手と聞き上手に分けることができると思いますが、どちらにしても大切なことは自分よりも相手、「相手を尊重すること」なのではないでしょうか。

 

5.参考

・雑談下手が生まれ変わる「5S」の相槌 | プレジデントオンライン

・聞き上手になるための相槌、「あいうえお」と「さしすせそ」って? | ダ・ヴィンチニュース

・相槌の種類・バリエーション一覧|ええ/なるほど/うん - ビジネス用語を学ぶならtap-biz

・あいづち上手は聞き上手!人に好かれるあいづち方法